2012年12月10日月曜日

ヘッドフォンの種類

ヘッドフォンの種類について一席。

実は、何を軸に種類を分けるのかという点についてはいろいろあります。
スピーカーの駆動方式とか、形状とか、装着方法とか、用途とか。

このブログでは、ハウジングの形状について分類を記載していますので、その観点で
それぞれどのような違いがあるのか、説明していきたいと思います。
 
素人の視点&主観も入っていますので、誤解などあればお手柔らかにご指摘くださいw
 
 
そもそも「ハウジング」って何ってところからですが、要は耳に当たる部分で、スピーカーが
入っている器の部分です。これが閉じているものが「Closed/密閉型」、開いているものが
「Open/OpenAir/開放型」、その中間的なものが「SemiOpen/半密閉型」などと呼ばれています。
 
又、耳を覆うものを「OverEar」、耳に乗せるものを「OnEar」と呼びます。
 
このハウジングの形状で、ヘッドフォンのキャラクターの半分ぐらいは決まっており、DJ用とか
リスニング用とかポータブル用などの用途にも大きく影響してきます。
 
 
★Closed/密閉型
 
 <メリット>
  ・密閉されたハウジングにより外部の音を遮断し、リスニングに没入できます。
  ・密閉されたハウジングにより外部への音漏れを低減します。
  ・指向性の低い低域の再生や定位に有利です。
  ・音を逃がさない構造であることから、比較的再生効率が高いです。
 
 <デメリット>
  ・密閉されたハウジングにより外部の音が遮断され、いろいろと危険です。
  ・ハウジング内の残響により、所謂「音がこもる」傾向が強くなり、解像度が下がります。
  ・音が頭内定位しやすく、不自然な表現(音源が頭の中に「有る」感じ)になることがあります。
  ・密閉度を高めるため側圧(装着感)がきつく、長時間の使用に向かない可能性があります。
  ・低域が強調されすぎて、「聴き疲れ」しやすい可能性があります。
 
★Open/OpenAir/開放型
 
  <メリット>
  ・音が頭内定位しにくく臨場感/開放感のある表現が得意です。
  ・ハウジング内の残響が少なく、所謂「ぬけが良い」傾向にあり、解像度の向上に有利です。
 
  <デメリット>
  ・構造上、外部の音が侵入します。
  ・構造上、外部に音漏れします。
 
★SemiOpen/半密閉型
 
  密閉型と開放型の良いところを取り込もうというタイプです。
  どちらかというと、密閉型のデメリットを補う目的で、若干開放型に設計を振ったというモデル
  が多いような気がします。
 
 
という訳で、臨場感/開放感/解像度の要求が高い用途であれば、設計としては開放型を選択する
ことになります。屋内で使用することを前提としたリスニング用などはこのタイプが有利です。
 
一方、DJ用のヘッドフォンは、遮音性や低域再生能力の点から、密閉型が向いています。
 
屋外で使用することを前提としたポータブル型も、公共の場での音漏れ防止という点で、基本的
には密閉型が向いていると思います。
 
スタジオモニター用は、ある程度の遮音性を要求する前提では、密閉型がベースになります。
又、一般的には原音に忠実な再現性が要求されますので、各メーカーなりのチューニングが、
「音に色づけしない」という方向性で施されています。
 
 
ということで、何が結論という訳でも無いのですが、一つ言えることは、
「この世に万能のヘッドフォンは存在しない」ということですね。
 
故に、
Step1 用途によって使い分けたい
Step2 好みによって、気分によって使い分けたい
Step3 音源によって使い分けたい
Step4 色々試してみよう
Step5 いつのまにかヘッドフォンがいっぱい
という状況に陥ります。
 
あ、結局自己弁護になってしまった・・・orz
 
 
全くの蛇足ですが、SecondLifeで「すーぱーそに子」のヘッドフォンを作ってみました。
萌え要素はいりません。ヘッドフォンだけでいいのです!
SemiOpenのリスニング用という設定でしょうか?
 
 
 
機材リスト~ヘッドフォン:http://primalgroove.blogspot.jp/2012/12/headphones.html
 

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