(以下は、レーシックをお勧めすることを目的としたものではなく、
単に私個人の経験を書き綴ったものであること、又、レーシックを受けるか
否かの判断は各個人の責任と判断に基づき行われるものであり、
当ブログは何ら関与するものではないことを明確にお断りしておく。)
GW中に、レーシックの手術を受けた。
有楽町にある某近視治療専門のクリニック。やたら派手に宣伝しているところだ。
結果としては、施術前で左0.03右0.05が、施術翌日の状態で両目とも0.9程度にまで回復。
特に左目は乱視が強かったのだが、これもある程度矯正されている。
1.0以上を目指していたこともあり、あと一歩及ばずとも言えなくもないが、
元々、施術前の矯正視力(使い捨てコンタクト)で0.9ぐらい見えていたので、
まぁ満足できる範囲内と思う。
医者によれば、術後の状態が固定するまでに3ヶ月とのことで、この間微妙に見え方が変わることは有り得るらしい。
ちなみに、レーシックを受けようと思った動機は以下の通り。
①経験者の数が増え、満足度もそこそこ高い。
会社同僚、友人を含め、周囲にレーシックを受けた人間が増えた。
特にここ数年はかなりの増え方。
レーシックを受けることが、社会的にかなりのスピードで一般化している。
症例数も増え、技術的にも安定していると評価しても良い頃かと判断。
②費用対効果が高い。
いまさら眼鏡はかけたくない、且つ、メンテナンスフリーがいいということで、
使い捨てレンズを使用している。
年間コスト5~6万円とすれば、4~5年でレーシックのコストはカバーしてしまう。
③災害時に見えないのは困る。
いざという時に、コンタクトレンズが無いと何もできないという状態はまずい。
先の震災で、生きているうちに大災害に出くわす可能性はかなり高いと再認識。
④人生の中で目にメスを入れることは有り得る。
白内障、緑内障の治療で手術をしている方も多い。
年取ってから避けられないケースもあるのであれば、ここでヘジテイトしても仕方ない。
これに対して、当然ながらネガティブな思考も並行して廻らした。
①将来老眼になった時、困らないか?
②手術中、「見えている」状態が怖い。痛いんじゃないか?
などなど。
①については、良く考えると、老眼になったときの近視のメリットは自分には無い。
何故なら0.05レベルでは、日常生活レベルの「近く」ですら見えないから。
焦点が合うのは、目の前10~15cmなので、全く意味がない。
従い、老眼になったとしても、普通に本や書類を読むレベルの距離が近視のメリットでカバーできる訳ではないであろう。
近くも遠くも見えないままでいるか、少なくとも遠くは見える状態を確保しておくのかという選択で、後者を選んだ。
②については、結局、手術を受けてみないと判らなかった。
正直、途中で止めようかとも思ったくらい、結構ビビっていた。
詳しくは後述するが、一度受けてみれば呆気ないもの。
術後のダメージも思いの外軽く、1日半ぐらいで、普通に生活できそうなくらいに回復した。
続いて、呆気なかった手術のインプレッションを。
まず、前提としては、手術はグレードに応じて値段が違っており、
今回自分が受けたのは「一番高いもの」であるということ。
高い手術は、機材が最新鋭で、高効率・高精度を誇るらしい。
また、ドクターも施術経験数が多いクリニックのそこそこ偉い先生らしい。
ヒトもモノも良いものを使っていますということだ。
誰もが、カッターナイフなどで皮膚を切ってしまった経験があると思うが、
一般的には鋭利な刃物で切った傷というのは比較的痕が残りにくい。
これは、レーシックのレーザーメスでも同様で、高精度であるということは
それだけ切断面を綺麗に仕上げることができる。
その結果、ダメージも軽いし、回復の早さにも繋がるのだろう。
金をかけた分、結果は上々という面もあろうかと思うので、すべてのケースに
当てはまる評価では無いとうことをお断りしておく。
手術自体は、部屋に入ってから出るまでがせいぜい15分ぐらいであろうか?
待合室の段階から、麻酔の目薬を数回刺されつつ、手術室の前まで案内された。
前の患者さんが部屋を出て、数分後に自分が通された。
ベッドの頭の部分に、クボミのある枕があり、そこに頭を載せる。
スタッフが、目の方向が90度の位置に定まるよう、頭の位置を調節する。
これが意外と、自分で真っ直ぐだと思った位置が真っ直ぐでなかったりする。
頭の上から機械が下りてくる。レザーを照射する機械。
まずは右目から、瞼を開いた状態で、器具を眼球に圧着しているような印象。
視線は、正面(上)の緑の光を凝視するようにと指示される。
が、結構ビビっていたので、目が泳ぐ。
この時点で、実は既に見えない状態になっている。実際には光は認識できる。
上記で「圧着しているような印象」と書いたのには訳がある。
視神経は圧覚を光として認識するのだが、それと同じような状態がこの時点で感じられた。
(目を瞼の上から押さえると、光の模様が見えるアレ。)
従って、手術そのもが見えるんじゃないかという懸念は、杞憂に終わった。
照明の光と、圧迫による光が滲んで、何もわからない。
この状態で、レーザーメスが仕事をする。
機械は、眼球の動きを常にトレースし、多少目が泳いでも、狙ったデザイン通りにレーザーメスを入れる。技術の進歩ってすごい。
まずは、フラップ作成(角膜の表面を円状にカット)。上端だけ切らずに残しておき、後で蓋ができる形にしている。
見えずとも、機械の作動音は聞こえる。
助手も、レーザーの照射を「20%終了、50%終了、100%終了」などと声に出してくれるので、進捗が良くわかる。
おそらくフラップ作成で数十秒。この間無痛である。(麻酔のせい)
続いて、フラップをめくり、レーザーで目のレンズを削る。
これまた、手際良く数十秒。フラップ作成と同じく、進捗を%で教えてくれる。
そして、フラップを元の位置に戻す。
この瞬間ははっきり認識できた。光で滲んで見えない状態が、見える状態に変わるのだ。
フラップの位置を合わせて、消毒しているなという感じもわかった。
これで片目が終了。もう片目も同じ要領で手際よく進行していく。
手術が終了すると、すぐ手術室から出て、控室で30分安静に。
この段階で、かなり見えている実感があった。
その後、ドクターが術後のチェックをして、帰宅ということになる。
17時の予約で、家に帰ったら19時すぎぐらいだったので、クリニックにいたのは正味90分ぐらい。
手術自体は、15分程度で、あっという間に終了である。
ちなみに、術後1日+αぐらいは、やはりメスを入れた結果として、多少チクチクするような感覚はあるが、痛いということはなかった。
痛み止めの眼薬ももらったが、全く使わずにすんだ。
最後に、術後予想外に変わったのは、朝の目覚めだった。
今思うと、従来は、起きた瞬間「見えていない」状態であるため、外界との接続に時間がかかっていた。
脳みそを起動するのに、不毛な作業をやっていた。
これが、術後翌日から、目が覚めた瞬間に一気に外界と接続されてしまうのである。
正直びっくり。頭もクリア。
これが一番大きな誤算だったかもしれない。
朝のルーティンが大きく変わるということは、一日のリズムも再構築されるのだろう。
では~~^^ノシ
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